クロスコメント〜智子から正和へ
正和さんへクロスコメント(智子)
今回は【同性愛者として「悲しい」「哀しい」という感情】をテーマにして書かれた正和、智子さんのライフヒストリー。お互いのライフヒストリーを読んでのクロスコメントを2回に分けて掲載します。本日は、智子さんから正和さんへのクロスコメントをどうぞ(Arashi)。
同性愛者だと気づいてから、さまざまな場面で哀しい思いをしてきた。
けれども、気づいて間もない頃は、「哀しい」というよりは「不安」として意識していた。「不安」を「哀しみ」として感じられるようになったのは、やはり友人のことを好きだという恋愛感情を、正直に言葉や行動で示せないことがきっかけだった。(「哀しいと感じられること」第1回より)
正和さんへ クロスコメント(智子)
「人を思う気持ち」や「悲しむ気持ち」、「仲間と共感する気持ち」のような人間としての感情。それらの感情を味わえないということは、自分の存在を否定されるようなものです。自らの存在を否定されていたからこそ、不安というものにつながっていたのだと思います。自己防衛にまわっていたのではそこで終わり。
「自分」から目をそらさないと受けとめた今、タイトル「哀しいと感じられること」にあるように「悲しい」と感じることができた今が新しい1歩なのだと感じました。(智子)