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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

「親と子の集い」に参加して

今年も6月22日に開催される「親と子の集い」(原則、アカー会員限定)。 アカー・メンバーと、同性愛者のアカーメンバーを家族の一員に持つ親や兄弟、姉妹などが、「血縁」のつながりをきっかけにして集まり、“結”縁についても考える1日です。去年(2007年の5月27日)参加したレズビアン・メンバーのSさんの感想を紹介します。

親と子の集いに参加して(Sさん)

うれしかったこと

アカー・スタッフのご両親にお会いできて嬉しかった。
めったにない集いに招待していただけて、嬉しかった。
懇親会に出すお料理を作るお手伝いもした。普段は、しない料理を手伝えるだろうかと不安になったけど、洗い物や、肉を焼く単純な作業だったけど、自分にも出来るんだと実感できたのが嬉しかった。

たくさんの時間と説明

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セッションでは、自己紹介をすると聞いて、苦手なことだから、気が進まなかったけど、輪になった状態で話をすることに慣れてきたことに気付いた。
同時に、話すときに、突っかかりそうなテーマには、逆に飲み込もうとしてしまう癖も今回のセッションで分かった。
自分が参加したグループでは、両親の話だけに終わらずに、親戚や兄弟の話も沢山出てきて、内容の濃い、貴重な体験をさせてもらったと感じた。

子供からカムアウトされたとき、実際にご両親が感じた気持ちや、大変だったことを隠さずに話してくれたことが、すごいことだと思った。

大変な気持ちで乗り越えただろうけど、それを集いの席で伝えてくれたことは、嬉しくて、ありがたいことだった。

自分には兄弟はいないけど、兄弟からの正直な気持ちを聞けたこともうれしかった。同時に、自分に兄弟がいたとしたら、カミングアウトしたいだろうか? 兄弟にはバレバレで、いつか誰かに伝わってしまうだろうか、と臆病になるんではないか?とか、そんなことを勝手に想像した。

同性愛を受け入れてもらえるまでには、たくさんの時間と説明が必要だと言うことを改めて実感した。

立食パーティーではグダグダ??

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セッションが終わってから事務所に移動して立食パーティーがあった。そこでも参加者のみんなに向けて自己紹介するとき、「上手くと伝えよう」と考えすぎて、結局、いつものようにグダグダだった。

お腹がすいて料理を取りすぎてしまったり、話しかけてもらっても、食べながらモグモグしてしまい恥ずかしかった。

どのご両親も、自分の子供がどうしているのか、心配で連絡を求めていることもよくわかった。

料理を食べた後は、疲れが出てきて集中できずに眠くなってしまって、じっくり聞けてなかったのが残念だった。

集いが終わった後の打ち上げにも参加させてもらって、肩の力が完全に抜けてしまった。
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伝えることの大切さ

アカーに来ている人たちは、みんなどこかで辛い思いや、気持ちの整理の途中であっても、苦しかったり、悩んで訳が分からなくなってしまう人が目の前にもいたら、自分から進んで相談にのったり、聞けることであれば聞き、体験談から学んだこと話すんだな、と思いました。

へそ曲がりだと思うけど、悩みを相談することも嫌になってしまい、ぐちゃぐちゃになってしまうのが当たり前になっていた。どうしてもグチャグチャになるように、自分から仕向けている自分がいるけど、今回に限らず今までのセションを通して、考えや悩みを伝えて解決する、と思う気持ちが重要だと思った。
頼れる人たちを沢山知っていても、伝えなければはじまらないとおもった。
(S)


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