2008-05-28 利き腕(6/8)〜繁華街の話 【この街はおまえなんか待たない】 利き腕(6/8) 私は馬鹿馬鹿しくなっていた。酒も不味いと思った。 昔の思い出を気もそぞろに話ながら、目の前の松山が、見すぼらしく見えてきた。これから坂をゆるゆると下っていくであろうその容姿。口をついて出る話題は、流行と歌手とバーの店主の悪口がほとんど。私は再会を悔やみ始めていた。(逆島鉈)【続く】 第3話「利き腕」 <前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 次へ> ■関連記事:この街はおまえなんか待たない ・第2話:「エジプト十字架の秘密」 ・第1話:「八百万の死にざま」 ・連載にあたって: ↑面白い記事だったら1clickでQMblogを応援☆