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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

地獄まで持っていく、とは言うけれど(1/2)

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6月22日(日)に確定した会内「親と子の集い」。集いに向けて、5月11日(日)には、コアメンバーでの定例のミーティングが行われました。本番に向けての具体的な打ち合わせの他、少し突っ込んだこんなトピックも。(Arashi)

いつまでも親子

「親はいつまでも親であって、子供はいつまでも子供のままである」という。子供が、成人して50歳の良い「おじさん」「おばさん」になっても、親にとっては、赤ん坊として「おぎゃ〜」と生まれ落ちた瞬間と本質的には同じである。

切っても切れない「親子」というこの関係。親と子が、いつまでも仲が良いことは、素晴らしいことなのかもしれないけど、そこにセクシュアリティの問題が関係してくるとき、とっても濃密なこの空間のことだから、時として、同性愛者たちだけでなく、その親たちをも、からめとって、身動きできなくしてしまうケースが案外少なくない。

一度リセットして風通しを良くすることも大切

「親である」という事実が、多くの場合、息子・娘がゲイ・レズビアンであることを受け入れる基盤になっている。けれども、逆にこの「親だから」という気持ちが前面に出すぎて息子・娘に接し続けると、えてして「同性愛そのものを理解する」ということから目をそらしてしまうことになりかねない。「愛情」という名の、いってみれば強力な魔力で、子供を言うとおりに支配できる親の側は、それでよいかもしれないが、そのことが、子供を、ドッと消耗させていることに親は気づいていないことがある。

親子の関係や愛情は、永遠に変わらないけれど、長く続いていく関係性のどこかで、一度この「親子」という関係をリセットして、お互いを客観的に見る機会を持つことは、親と子がさらに「幸福な関係」を築くうえで大切なことではないか?(そして、口で言うほど、これは誰にとっても簡単なことではないが)。【(2/2)に続く】

(Arashi)


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