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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

年間総会で思い出した昔の場面…、そして今の自分。

――――昨年度のNPO法人アカー(OCCUR)の年間総会に参加したことがきっかけで、しんじさんが会に関わり始めたばかりの頃の思い出を語っていただきました。


総会で思い出した昔の場面…、そして今の自分。
〜(しんじ)〜

●印象的だった10周年会員スピーチ

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印象的だったのは、10周年会員の自分史と会との関わり。率直でハラハラしたけど面白かった。あぁ、そうだったね、という部分と、そんなトコで生まれ育ち、そんなことも感じてきたんだ!!という新鮮な気持ちとで聞いていた。



●アカーにかかわり始めた頃にタイムスリップ

そんなことを思いながら自分の関わり始めた頃(1987〜1991年)へタイムスリップ…



まず思い出すのは、府中青年の家裁判をどう闘っていくかについて、徹夜で「ティーチ・イン」というミーティングを定期的にしていた頃。みんな20代半ばの若者で、「自分が一番」みたいな濃い人ばっかりで、下手な意見を言おうものなら徹底的に論破しあった。当時就職2年目だったけど、徹夜明けでもうろうとしながら出勤なんてこともあって、よく続いたなと思う。


●地方の大学生だったとき

そして更に遡(さかのぼ)れば、僕が田舎の学生時代、アカーの合宿に遠路遥々(はるばる)来ていた時のこと。すでに上京し学生をしていた同じ西日本のド田舎出身のNくんにからまれた。



N:「しんじくん、最近どうかね? 地元で何か活動やってるの?(上から目線)」



僕:「(やってなきゃダメみたいな言い方するね?この人…)うん、最近大学のサークルで働きかけて、学祭実行委員会公認行事で『ハーヴェイ・ミルク』の上映会をやったんだよ。」


N:「ふ〜ん、何人くらい来たの?」


僕:「70人くらい。田舎だから学生は少ないけど地域の人や高校生も来てくれたし、アンケート結果も好評だったし、学祭の上映作品の中で一番たくさん来てくれたんで嬉しかったよ。」



N:「ふ〜ん、T大なら2〜300人は来るけどね…。ところでそのサークルってゲイのサークルなの?」


僕:「ううん。僕がカムアウトしてるだけであとはヘテロ。ゲイの友達は雑誌の文通欄で探してもマニアックな人しか会えなくて、なかなか厳しいよ、学内でもいるのかどうか分からないし…」


N:「へ〜ぇ、じゃぁ、あんまり意味ないね。ヘテロ相手に見てくださいってお願いしてるだけじゃ始まらないねぇ」


その人は田舎ではヌクヌクしてきたのに、なんで今アカーにいるからってそんな言い方されなきゃなんないの?って僕はすごく傷ついたし、田舎で孤独に踏ん張ることがどれだけ大変かわかってないでしょ!?って憤慨(ふんがい)もした(笑)。



まあ、半分昔の愚痴(ぐち)だが、良い事悪い事含めて、切磋琢磨(せっさたくま)できる相手がいたからこそ色んな刺激を受けてきたんだな、そして会との関わりがあったからこそ今の自分がいるんだってことを改めて思い出した。


●それから18年。あのときの未来に


それから時は過ぎて早18年!


今の僕は、その頃描いていた生き方をしているだろうか?はなはだ疑問はあるが、少しでもその時の思いを忘れたくないし、今も自分の思いは枯れてはいない。なかなか思うようにはいかないけれど、自分の力を生かしていけたらという思いを確認できた。


(しんじ)




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