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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

クロスコメント(智子から正和へ)

―――レズビアン&ゲイのライフヒストリーの筆者、智子さん、正和さんが、それぞれ相手のライフヒストリーにコメントを寄せる「クロスコメント」のコーナー。今回のテーマは「初恋」。昨日に続いて、今日は智子さんから正和さんへのクロスコメントをどうぞ。(Arashi)

智子→正和クロスコメント

そんなこんなでサトシとの関係が希薄になっていくなか、ついに彼は「部活をやめようと思う」と言い出した。


部活以外でサトシと会う機会がなくなりつつあった自分にとって、サトシが部活を辞めるということは、かなりショックだった。


彼との関係にトドメを刺されるようなもので、かなり焦りがあった。


何もなくても「サトシとの距離がずっと続くのでは」という錯覚に陥(おちい)っていたのかもしれない。


(正和2回目)


◆関係が希薄になっていく中で、唯一のつながりさえも消えかねないと思う時、自分の中に焦りが出てくること、私も思い当たるところです。


長く続いた友人関係から恋愛感情に変化する、その「きっかけ」はあったのでしょうか? 私は何がきっかけか、まったく覚えていないのでおうかがいしたいです。(智子)

正和→智子クロスコメント

電車が発車してしばらくして、サトシも落着いてきた。


「正和がいなければ、もっと大泣きしていた」などと言ってくる。


まったく、こいつは時々残酷なことをさらりと言ってのける。


もう何度、こんな残酷な言葉を聞かされてきただろう。


こんな言葉を、素直に友情だけに収めきれない自分に、僕は何度イラついてきたか、知れないというのに。


(正和3回目)

◆ヘテロの相手に散々おもわせぶりな事を言われた経験が私にも山ほどあります。その度にふりまわされる自分にも嫌気がさし、また相手との距離も思い知らされるんですよね。


あきらめてふんぎりがつかないと次へ行けないのも辛いことですが、きっと意味のある経験になっているのだと思います(智子)