あの夏の夜の出来事〜(正和4回目)
あの頃をみつめて
ライフヒストリー・スナップ
「あの夏の夜の出来事」(正和4回目)
サトシの部屋に着いた時、夜になっていた。
そのとき何を話したか、はっきりとは覚えていないけれど、これまでの出来事などを話したような気がする。
―――正和さんのの「初恋」についてのゲイ・ライフヒストリー。いよいよ最終話です。感想などあればお気軽にコメントもらえるとうれしいです!!。(Arashi)
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あきらめたつもりが、実はサトシのこと全くあきらめきれていない。
サトシの部屋で2人で話していて、そのことを自覚させられた時、正直かなり苦しかった
けれど、その辛(つら)さがかえって「ふんぎり」がつけるキッカケになった。
いまならそう思える。
あの夏の夜、サトシの部屋で話したときまで、サトシとは本当にたくさんのことを話してきた。
大半はたわいない話だった。けれど、たまに、「お互いが思っていることを正直に話そう」という場合もあった。
そんなとき、自分の方だけ、正直に100%話すことができないことが、たくさんある。そんな自分に自分に気づいていた自分がいたのだった。
(正和)【終】