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「広辞苑の『カミングアウト』定義」(Yanagihashi)

広辞苑の『カミングアウト』定義」


10年ぶりに改定された広辞苑 (第六版)で「カミングアウト」 が見出し語に追加された。


国語辞典としては、望みうる最良の説明の一つではないかと思う。


何が良いかというと、

  • まず、第一文で、カミングアウトの由来として同性愛者のことがきちんと触れられていること。
  • 次に、第二文は、カミングアウトの本来的意味について思いをいたすような意味について触れられていること。


これは、かつて同辞典(第二版補訂版までだったと思いますが)が同性愛を「異常性欲」と説明し、多くの同性愛者を愕然とさせたのとは別な意味で同性愛者にも衝撃を与えるかもしれないが、カミングアウトが持つ「破壊力」を考えればむしろ素敵なことである。

  • そして、第三文で、日本で多い使い方の説明がさらっと触れられているが(これ自体は辞書の役目として仕方がないことであろう)、

これが、第一文と第二文のおかげで、立ち止まって用法について考えるきっかけが与えられていること。

褒めすぎの感をもたれるかもしれないが、まぁ、広辞苑の定義をご堪能ください。

カミング‐アウト【coming out】

(coming out of closet(クロゼットから出てくる)から)同性愛自らが
少数派に属することを公表すること。転じて、告白すること。


追記:暇があったら性的指向についてもご覧ください。こちらもなかなかです。

(Yanagihashi)

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