QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

「メモリアル・サービス2007参加者の声から」

前回の記事でもレポートがあった【メモリアル・サービス2007】に集った参加者は、実に多様なものでした。年齢でも、10代のユースから、70歳代の親御さんまで。レズビアン&ゲイがいれば、同性愛者の子供を持つ親たちまで。追悼された故人を知る人、面識のない人。アカーのメンバー、はたまた、コミュニティで活躍する方まで。


メモリアル・サービス2007に参加された、そんなみなさんに、当日のことを思い出してもらって、一言コメントを寄せていただきました。


メモリアルサービス2007参加者の声から

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●亡くなった方たちのことだけでなく、親御さんなど、後に残った方たちのお話も、聞けたのがよかった。これまで私は、「自分の命は、自分のものだから」くらいに思っていました。メモリアル・サービスに参加して、いま自分が生きているのも、周りの人とつながりがとても大切なんだ、と感じました。命の存在感や命の重さを感じることができたイベントでした。(Mさん)

●交流会で、出された手作りの料理に心が温まりました。メモリアル・サービスが、みんなから愛されて開催されているイベントだということが伝わってきたから。 (Mさん)

●ああ、そうか、こういう形で、レズビアン&ゲイとして送られることができるのか、と思いました。レズビアンやゲイであったことや、コミュニティでのかかわりは、故人が生きてきた中で大切なものであったはず。そこにスポットライトがあてられて、「証」として反映される場あるのだ。コミュニティで送られる、というのはいいな、と思いました。(ハチコさん)

●今回追悼された故人たちは、知らない人たちばかりでした。そのために、距離が取れて、心情的には、しんどいことにならなかった部分はあったかも。(ハチコさん)

●年齢を重ねると死が身近なものとなってきます。同時に死が怖くなってきます。このイベントに参加させてもらい、死が少し怖くなくなりました。悼んでくれる、思い出してくれる人たちがいるのだから。(Mochidaさん)

●人の縁を大切にする真摯な気持ちが、更なる人の繋がりを作り「今」があるのだな、と集まった方々を見ながらつくづく感じました。いま私が在るのは、横の繋がりだけでなく、時代を紡いできた方々の縦の繋がりがあった事を忘れてはならない、そして、この先の時代を生きていく私達は、しっかりとその遺志を継承してゆかねばならないと思いました。(帝さん)

●名前しか知らなかった人、本(『同性愛者たち』)の中でしか垣間見ることができなかった人たちが集まったイベントに参加でき、感激の連続でした。("H"さん)

●会のメンバーの親族や支援者も集まり、故人との縁を偲び、関係が繋がっていくような場は、故人にも、故人と関わりがあった者にも、意義深いものだと思いました。("H"さん)

●自分を含めて、時代を超えて社会が同性愛者に対して、いわれのない偏見を抱き無知だったことをお詫びをしたい。(iwaoさん)

●同性愛者が自由に、平和に生きる権利をめざして、多くの困難と痛みを乗り越え、同性愛者たちの心安らぐ時と場所を提供し、「生きる」力を与え、生きて欲しいと言うメッセージを送り続けてくれていることに、深く感謝しています。社会は少しづつですが、変化しているように思います。(iwaoさん)

●井田真木子さんが、遺された1冊の本との出会い。とても衝撃的なものでした。活字でしか、お会いしたことがなかった井田さん。今、やっと“生”の井田さんにお会い出来たという想いです。そして、今後も“生”という風景を心の中で、大切にしていければと思います。(N.K)

●「同性愛者たち」の出版に関わられた方々。また、出版後に様々な想いで、この本を熟読された方々。「メモリアル・サービス」を通じて、「“生”の風景」という空間に共に集えたことは、とても意義のあることではないでしょうか。(N.K)