ナマコとオカマ
前回4月11日の記事は、2期目のときの石原慎太郎についての蔵出し記事でしたが、今回は、ちゃんとアップデート版です。
Yanagihashiさんが、「うのめ」のコーナーに、今回2007年の石原慎太郎 について、投稿してくださいました。
褒めているのか、落としてるのか?
ナマコのように、つかみどころなく、それでいて、ちゃんと毒もきいてて美味?
主張も、ストレートじゃ、つなまらない??
【海鼠(なまこ)と御釜(おかま)】
先日、三選を果たした東京都知事閣下はナマコとオカマが嫌いだそうだ。
ナマコは、雌雄異体で性転換をするそうだから、そのあたりの共通点が、彼をして、両者を嫌いにさせたのであろうか? もっともナマコは性転換をしても生殖能力は失わないから、生殖能力を失った「ババア」が嫌いな御仁(オジンと読まないように)は、妙齢のうちから生殖能力を失っている女性たちの方がもっと嫌いということかもしれない(そうすると、代理出産で子どもをもうけるような生殖補助医療を受ける人たちも、彼女たちと同様、文明の悪しき産物なのだろう)。
ナマコには文学的にも人格はないだろうが、性同一性障害の当事者には人格もアイデンティティも生き直しの苦悩と喜びもある。
凡庸なヘテロの常識に刺激を与えてくれて、かっこいい啖呵を切らせてくれたMTFたちに「余人をもって換えがたい」くらい言って感謝をしてもよさそうなものだ。
【けいかんじょうれい】
偉大なる都知事様は、新宿二丁目の美観がよろしくないので、景観条例によって見栄えのする街に変える構想も持っているようだ。
つまり、仲通りはカストロやクリストファーと並ぶきれいな街に変わるということだろうか?
(歴史的景観として、遊郭や陰間茶屋を復活させるわけではないだろう)。
もちろん、「鶏姦条例」による再開発だから、二丁目が世界に冠たるゲイ・タウンであることは変わらない。
見通しが甘い?
その時は、「爆弾を仕掛けられてもあったり前の話だ」とでも言って、
ミサイルでも打ち込むのがよかろう(笑)。
間違っても、「君のためにこそ死ににいく」などと言って特別攻撃をしてはいけない。
2年後にはオリンピックの招致に失敗して、数が数えられなくなったごとくにその地位も計画も放り出しているかもしれないのだから(その潔さは江戸っ子らしくもある?)。
(Yanagihashi)