QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

あの頃をみつめて2007

1987年。JRが開業し、「朝シャン」が流行語になった年、中学2年の「彼」は、同級生のM君に恋心を抱いていた。初めて同性が好きなことに気づいた瞬間だ。

同じ頃、まったく別の場所で、中学3年の「彼女」は、ファンになった女性タレントを、「今までとはなんとなく違った視点」でみるようになった。けれども、それが、レズビアンである、ということに結びつくのは、さらに数年後の話になる。


1993年。「Jリーグ」や「コギャル」フィーバーの年。「彼」は就職し、「彼女」は妹にレズビアンであることをカムアウトしたりした。


そして、1999年夏。ふたりの人生はクロスすることになる。
ふたりは、誌上企画で、レズビアン、ゲイとしてのライフヒストリーを共に語るようになった・・・。

レズビアンとゲイが出会ったら・・・!?

今号『QM』誌の最大の目玉は、1999年8月号〜2001年6月号まで、当誌の前身である『QJ』誌上で連載された人気連載『ライフヒストリ・スナップ〜あの頃を見つめて』を、いまの視点を加えながら、選びなおし、紹介するというものです。


ライフヒストリーを語り合っているのは、同世代のレズビアンとゲイ。現在30代のふたりも、当時は、20代でした。90年代半ば、ほぼ同時期にアカーのメンバーになったふたりは、同世代ということもあって、すぐに意気投合するようになったのでした。

ある日、そんなふたりに、当時の編集部から、「ライフヒストリーを語り合って、掲載するというレギュラー記事」の打診が。「2人で楽しくおしゃべりできるならやってみるか!!」ってな、軽いノリだったようですが、まあ、とにもかくにも、かくして、『ライフヒストリー・スナップ』の語り合いが始まったワケです。


ライフヒストリーの語り合い

毎号の記事を書くにあたって、二人はまず、それまでの人生についておしゃべりしました。幼少の頃から現在まで、という時系列に沿ってではなく、毎号さまざまなテーマを定めてじっくり2人で語り合う、というのがいつもの手順でした。ところが、そこは仲良しの2人。あるときは話が弾み過ぎて、脱線に脱線を重ねて、話を戻すのに苦労し、またあるときは、話に熱が入り過ぎて、つい大声になり、、「うるさい!!」と苦情が来たり・・・。といった調子であったようですが。

ともあれ、そんなふうに2人が、実際に熱く語り合い、その結果をQMに掲載する、といった作業の繰り返しだったのです。

「普通」のレズビアン、ゲイ

ふたりは、有名人でも、芸能人でも、セレブでもない、まったくもって「普通」のどころにでもいるレズビアン、ゲイだと思います。だからといって、ふたりを「レズビアン、ゲイの人生の典型」として紹介したいわけではありません。ライフヒストリーを通して、ふたりが互いに気づいたように、読者のみなさんにも、ライフヒストリーを読むことで、いろいろな共通点や違いの発見につながれば、と思います。ライフヒストリーから何を感じるかは、読者のみなさんにゆだねられたものだからです。

『ライフヒストリ・スナップ〜あの頃を見つめて』を読みながら、いろいろな心の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?


◎QM誌今号特集テーマ(ライフヒストリー)についての記事

リターン・トゥ・マイ・セルフ?〜その1〜

『ライフヒストリー』〜その2〜

ライフヒストリーについて〜その3

――――――――――――――――――――――――――――――――――

バナー

「FC2同性愛ランキング」。1clickでQMblog応援できます☆

バナー

「人気blogランキング」(芸術・人文)