QMblog's blog

レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

【QM文化フォーラム】

ゲイの楽園ではなかった『EDEN』(辛口ごめん映画!)

映画『EDEN』の舞台となる新宿二丁目のショーパブ『エデン』は、少しも楽園なんかしゃなかった。「パラダイス」という名のラブホテルが、利用者にとってほとんどの場合、楽園でないのと同じ意味で。 何より山本太郎演じるゲイ役のミロの「まがい物」感がよく…

いろいろあったけど、子どもたちはだいじょうぶです〜『キッズ・オールライト』 (おすすめ映画!)

この前のゴールデンウィーク、母の日の2日後に観てまいりました! 『キッズ・オールライト』!! 事務所のまわりでも今度観に行くよ、観に行きたい!という声も多く、久々に話題の同性愛映画なので、このブログでも紹介しようと思います。

レディー・ガガの新曲Born This Wayは、あざといマーケティング戦略か?

多様なセクシュアリティを称揚するポジティブなメッセージを真正面から、きちんと歌詞にして歌っているレディー・ガガの新曲ボーン・ディス・ウェイ Born This Way。 凝った映像満載のPVも公開されて、もちろん私たちの周りでも話題沸騰です。 先日の英会話…

レディー・ガガの大ヒット間違いなしの新曲の歌詞

まもなく数時間後(米国時間の金曜日)に発表されるレディ・ガガの新曲について、QM読者のMさんよりなんと通勤途中の電車の中から(!)情報提供メールをいただいたので掲載します。 Mさんありがとうございました!! ■レディー・ガガの大ヒット間違いなしの…

台湾版スーザン・ボイルが登場!?

台湾のオーディション歌番組でホイットニー・ヒューストンの“I Will Always Love You”を完璧な音程と、ホイットニーの美声まで再現して熱唱する、ある少年の存在が、第2のスーザン・ボイルの登場か?!と、YouTubeなどを中心に台湾はもちろん、スーザン・ボ…

リッキー・マーティンがカミングアウト!

歌手のリッキー・マーティンが、自身の公式ブログで、月曜日、ゲイであることを認める記事を掲載しました。「自分が幸福な同性愛者だと誇りを持って言える」と述べているマーティンさんは、2児の父親であること、などを、今回、カムアウトした理由として挙…

ジョージ・マイケルとボーイ・ジョージ 25年間のキャットファイトが終焉?! 

80年代のワム!(Wham!)の人気絶頂時に「同性愛者としてカムアウトしなかった」というカルチャークラブのシンガーボーイ・ジョージからの口撃を受けて、ジョージ・マイケルがボーイ・ジョージを「ビッチ」“bitch”とやり返してから25年。以後、ふたりは一切、…

同性愛者はインターネットの夢を見るか?〜2010年からの10年間

2000年代がおわって、新しい10年代がスタートしました。 QM読者TTさんによる投稿『同性愛者はインターネットの夢を見るか?〜2010年からの10年間』をどうぞ。 イメージ画像:Awards honor top 10 Internet moments of the decade (CNN.com) 同性愛者はイン…

『シングル・マン』、シングル・アゲイン

コリン・ファースとジュリアン・ムーアをフューチャーした宣伝ポスターが、 (男×女のペアだから)「異性愛的すぎる」という批判もあったトム・フォード監督のゲイ映画『シングル・マン』。 今回、再版された原作のペーパバック版の表紙デザインは、 監督ト…

アダム・ランバートのゲイ・キスに集中砲火!?

米国のポップ・スターアダム・ランバートが、またしても世間を挑発したそうです。22日のアメリカン・ミュージック・アワードのパフォーマンスで、バンドのベーシストと男同士のキスを披露したアダムくん。 ショーを観た視聴者からの苦情が殺到して、翌日のモ…

80歳でゲイとしてカムアウト〜モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』

スパイクジョーンズ監督の新作映画『かいじゅうたちのいるところ』が全米公開となり(日本の公開は2010年1月)、全米興行1位となりました。 映画『かいじゅうたちのいるところ』ですが、絵本作家モーリス・センダックの児童文学の傑作Where the Wild Things …

『ゲイの栗鼠と月に住む猫のおはなし』(J.P. ホル個展)

オランダ人ゲイのアーティストJ.P. ホルによる展覧会『ゲイの栗鼠と月に住む猫のおはなし』が、10月16日(金)〜11月8日(日)まで東京のGallery efで開催されるそうです。(大阪でも同時開催) 日本のゲイコミュニティにもぜひお知らせしてほしい、というこ…

マイケルとマドンナ

マドンナのマイケル追悼スピーチ 暗くなったステージに、ジッパー付きの黒いジャンパーと黒のスカートに身を包んだ、マドンナが登場して語り始めました。 ※Photo: Getty Images 「マイケル・ジャクソンは1958年8月に誕生しました。私も同じです。マイケル・…

LGBT音楽祭に行ったどー

2009年8月29日に開催された『第1回 LGBT音楽祭in下北沢』について、ボランティア来所の杉浦さんが行ってきた感想を書いてくださいました。 LGBT音楽祭に行ったどー〜『第1回 LGBT音楽祭in下北沢』(杉浦) 8月28日に友人の誘いでLGBT音楽祭@下北…

トランスジェンダーBeyonce!

亡きマイケルのポジションに今、一番近いと言われている世界のディーヴァBeyonce。このブログでも、英会話の勉強にビヨンセの歌からのフレーズを("Halo")という話題や、ビヨンセの大ヒット曲の立役者として黒人振り付け師の存在が、といった話題などですで…

「『Chef's Special』(シェフズ・スペシャル)を観て@東京国際レズビアン&ゲイ映画際」〜Shogoさん感想〜

『"Chef's Special"「シェフズ・スペシャル」』 〜『Shogo』さん〜 この映画のことはだいぶ前から知っていました。 結構面白そうだということだったので、迷わずチケットを購入しました。 なんでこの映画のことを知っていたかというと、GayMovieなどを主に紹…

10年目のサヨナラサヨナラ〜映画と“結婚”した淀川長治さん

10年前の今日、1998年11月11日にある高名な映画評論家が亡くなりました。国民の誰からも愛し尊敬された「天真らんまんな永遠の少年の心を持つ、サヨナラサヨナラの小さなおじいちゃん」は、生前、著書(『男と男のいる映画』)の中で「子供のころから男が好…

“真夜中のパーティー”はまだ続いているのか?

ゲイ・ムービーのパイオニア的な存在である The Boys in the Band(邦題『真夜中のパーティー』、監督:ウィリアム・フリードキン、製作・原作: マート・クロウリー、1970年)が、オリジナルから40年ぶりに米国でDVD化されるそうです(日本版の発売予定はど…

明治生まれの“おばあさん”たちの前では

それにしても、明治生まれの“おばあさん”たちは、圧倒的に女性に不利な時代をいきながら、後続の女性たちに圧迫感を感じさせるほどの存在感をなぜ獲得したのだろうか、不思議だ。男性に人間的な対応を求めることが少なかったために、かえって、純粋に女性と…

ジャネット、LGBTへのサポートを称える賞を受ける!

米国のポップ・スーパー・スタージャネット・ジャクソンを信奉してやまない“H”さんから、メディア・チェックの情報が届きました。 ジャネット、LGBTへのサポートを称える賞を受ける!〜(“H”) 敬愛して止まないJanet姉さんが、第19回ザ・ヴァンガード・アウ…

光の交歓〜田口ランディの講演と寺子屋映画祭@経王寺

4月20日(日)にメモリアル・サービスでもお世話になった経王寺で、「寺子屋映画祭」が行なわれました。 寺子屋映画祭は、毎年一度開催されるもので、今年は大西暢夫(おおにし・のぶお)監督の『水になった村』というドキュメンタリー映画が上映されました。…

もしゲイやレズビアンが通う学校があったら

ゲイやレズビアンが通う学校があったら? 「学校」についての「みかこ」のライフヒストリー同性愛者だと気づき始めたとき、ニューヨークにハーヴェイ・ミルク高校という「LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のための高校」がある…

Be Proud!〜『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』を観て

Be Proud!〜『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』を観て 〜 HI-ROさんの感想〜 もし、日本にLGBTQの高校があったら行っていただろうか? 恐らく自分は行っていないと思う……。 この映画で取り上げられている4人の学生を見ているとうらやましくなる。自分の…

レズビアンの噂のある歌姫たち〜中華圏編〜

先日、春節を祝うため中国に里帰りしていたYouさんが、仕事帰りにぶらり事務所に立ち寄って、故郷の土産話をたくさんして、去っていきました。そして、今回は「レズビアンメンバーのための」スペシャルなお土産を残して。 ◆レネ・リウ〈劉若英 René Liu) 台…

煙のように待ちながら〜『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』観賞記(藻ちん)

煙のように待ちながら〜『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』観賞記(藻ちん)ヴォイス・オブ・ヘドウィグ [DVD]出版社/メーカー: アップリンク発売日: 2008/01/25メディア: DVD購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (6件) を見る去年の10月に事務所の方…

R.S.P.、ヒース・レジャー。〜ブロークバックマウンテンに凍結された「純愛」〜

俳優のヒース・レジャー(Heath Ledger)が、先日の22日、急逝しました。 名役者が亡くなった後、その主演作に再度注目が集まるものですが、 ヒース・レジャーといえば私の中では『ブロークバック・マウンテン』が深く心に残っています。 2年前の2006年4月。…

「劇性を乗り越えて」〜藤野千夜『夏の約束』(Arashi)

「劇性を乗り越えて」〜藤野千夜『夏の約束』(『QM』2000年3月号より) 「夏になったらキャンプに行こうよ」 それが、彼(女)らのささやかな夢です。 たぶんぼくらと多分同じように、彼/女らも、例えばギンガムチェックのトランクスも履けば、コンビニでお…

「2000年の石原慎太郎と」〜藤野千夜『夏の約束』のこと

先日、日曜日の東京都知事選。石原慎太郎の3選 が決まりましたね。 「石原慎太郎」と言えば、かつては(今も?)「裕次郎の兄」としての顔が、政治家としての顔を圧倒していたりしますが、「小説家」としての側面も一応注目です。 で、本日の記事は、「芥川…

2つの部屋〜『彼女がその名を知らない鳥たち』(沼田まほかる)と『蝶のかたみ』(福島次郎)

ストーリーは、クライマックスに向かって進むものだけど、クライマックスが訪れた後も、ストーリーを考え続けてしまう、そんな世界を持っている話こそ名作だと思います。最近、薦められた 『彼女がその名を知らない鳥たち』 (沼田まほかる)は、そんな話で…

アカデミー賞にも注目?

2月25日に発表が行われる、第79回アカデミー賞。 去年に引き続いて、『QM』でもチェックしてみました。 『ブロークバック・マウンテン』や、『カポーティー』など、同性愛をテーマに扱った作品が焦点だった去年に比べると、今年は、レズビアン/ゲイ的には、…